E-2:中心静脈カテーテル穿刺挿入(CVC)の研修教育プログラム

ねらいと概要

CVCの安全対策において、推奨事項を継続的に教育できる院内体制の構築が大切です。しかし、CVCの教育は標準化されておらず安全対策も不十分で、教育担当者もあまり確立しておりません。
このセミナーでは、佐久総合病院で行ってきた「CVCトレーニング」の概略をご紹介し、参加病院の参考にしていただくことを目的とします。CVCトレーニングは、CVC標準手技、ケースシミュレーション、穿刺シミュレータ実習、超音波実習、臨床実習、ビデオレビューなどの内容で構成されています。当日は穿刺シミュレータ(京都科学)と穿刺用超音波(iLook25)を用いて穿刺シミュレータ実習(ブラインド穿刺、超音波ガイド穿刺)を体験していただく予定です。

また安全手技の徹底と普及のためにCVラインセンターを設立され、また研修医に対する技術研修も厳密なシステムを構築された東京医科大学の事例を、三木先生に紹介していただきます。

講師

○渡部 修(佐久総合病院 救命救急センター 医長)
・救急医療・集中治療に携わるかたわら、2001年よりCVCの安全教育・技術研修に関わる。

○三木 保(東京医科大学 脳神経外科准教授)
・東京医科大学病院に2004年より本邦初のCVラインセンターを立ち上げ、その教育体制の構築とともにCVCをひとつの外科的手技のモデルとした安全対策の普及につとめる。

企画担当者: 渡部 修