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2015年5月24日 医療事故調査制度に関する講演会

2015年5月24日 医療事故調査制度に関する講演会

「医療事故調査制度」を有効活用するために必要なことは?

今年10月1日からスタートする医療事故調査制度。そもそもどういう制度なのか、どんな対応が必要なのか、まだまだ疑問と不安の声が多く聞かれます。そんな医療従事者の切実なニーズに応えるべく、さる5月24日、医療安全全国共同行動と自治医科大学附属病院(拠点施設)医療安全対策部の共催により、自治医科大学地域医療情報研修センターにおいて、今回、厚生労働省令、通知等を含め、その詳細が確定した医療事故調査制度に関する講演会が開催されました。当日は、全国から医療安全管理者、病院長、医師、看護師等、150人あまりの方々が来場され、開会前から会場は熱気にあふれていました。

最初に、厚生労働省の「医療事故調査制度の施行に係る検討会」委員でもある河野龍太郎先生(自治医科大学メディカルシミュレーションセンター長)より、「医療事故調査制度について ~背景、方法、問題点と留意点~」と題した講演がありました。この制度についての基本的な知識と考え方、これまでと何が違うのかといった大事なポイントが大変わかりやすく解説され、受講者はこの制度への理解をいっきに深めることになりました。河野龍太郎先生は、また、「確かにこの制度は不完全である。しかし、ここから始めないと何も前に進まない」ということを、繰り返し強調されました。

次に長谷川剛先生(上尾中央総合病院 院長補佐)からは、「医療機関での対応 ~事故発生後の対応と調査委員会~」と題して、この制度を利用するにあたってのヒントが具体例とともに語られ、この制度を効果的に活用するためにはどうしたらよいか、今から何を準備すべきかといった課題が明らかになりました。長谷川剛先生は、院内に医療安全文化が根付き、病院が一丸となって医療安全に取り組むには、病院のトップが、現場で頑張っている職員をリスペクトする(仕事ぶりに敬意を表する)ことがカギとなることを特に付け加えられ、参加者の間に共感が広がりました。

講演後は、約1時間にわたって質疑応答の時間が設けられ、会場からは積極的に手が挙がり具体的な質問が続出、現場への支援の必要性が改めて確認されました。

最後に、医療安全全国共同行動企画委員会の小泉俊三委員長から「共同行動」の取り組みについて紹介があり、事故を未然に防ぐためのシステム作りや行動目標に示された対策実施の大切さをアピールして閉会となりました。

・スライド資料  河野龍太郎(PDF)  長谷川剛(PDF)

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