女優 大竹しのぶ
私自身、幸いなことに長期に入院した経験はありませんが、20歳の時に父を、30歳の時に夫を看護する立場にありました。
ともに癌でした。
患者にとって、昨日までそこにいたはずの、窓の向こうの世界は、遠く眩しく映ります。
なんとか又、あそこへ戻れるよう、治療を頑張ろうと決意します。
そんなときの医師は、患者にとっては勿論、家族にとっても絶対的な存在であり、看護婦さんの何気ないやり取りに、心和み、、また励まされもします。
先生の行う治療がベストであると信じ、間違いはないと思うものです。
そんな一人一人の患者と向き合う事、一つ一つの命を預かるというのは本当に大変なお仕事だとつくづく思います。
だからこそ、それを喜びとし、目的として毎日働いていらっしゃるお医者様や、看護婦さん達が、人間らしく働ける職場でなければならないと強く思います。
それが私たち患者の命につながることなのですから・・・・
大竹しのぶ
プロフィール
大竹しのぶ(おおたけしのぶ)
1957年7月17日生まれ 東京都出身
1974年に映画「青春の門 筑豊篇」ヒロイン役でデビュー。
その鮮烈さは天性の演技力と称賛され、同年、朝の連続ドラマ小説「水色の時」に出演し、国民的ヒロインとなる。
以降、気鋭の舞台演出家、映画監督の作品には欠かせない女優として圧倒的な存在感は常に注目を集め、映画、舞台、ドラマ音楽等ジャンルにとらわれず才能を発揮し、話題作に相次いで出演。
作品毎に未知を楽しむ豊かな表現力は、主要な演劇賞を数々受賞して評価されると共に、世代を超えて支持され続けている。
名実ともに日本を代表する女優。
今後の活動予定
2009年11月7日よりミュージカル「グレイガーデンズ(宮本亜門演出)」、
2010年3月より舞台「ヘンリー六世(蜷川幸雄演出)」に出演予定。
また、映画「火天の城」も全国東映系にて絶賛公開中。
オフィシャルHP http://otake-shinobu.com/