ご挨拶

ご挨拶

一般社団法人 医療安全全国共同行動
議長 小泉俊三

_私たち「医療安全全国共同行動“いのちをまもるパートナーズ”」は、医師、歯科医師、看護師、薬剤師、臨床工学技士、診療放射線技師、臨床検査技師、歯科衛生士など多職種の医療従事者が連携・協働するだけでなく、患者・市民の皆さんとのパートナーシップを通じて人々が安心してかかれる安全な医療を実現することを目指してきました。
_今年度(2022年度)で発足から15年目、法人化して10年目を迎えますが、「医療安全全国共同行動」は、医療職が職種の壁を越えて患者安全に取り組む全国組織として二つの大きなミッションを担っています。その一つは、具体的な「行動目標」を掲げて、日頃、医療の第一線で患者安全に尽力されている全国津々浦々の医療機関の皆様を支援することです。2017年度からは、「行動目標9:転倒・転落による傷害の防止」を新たに加えるとともに、2021年度には「行動目標7:事例要因分析から改善へ」に関連して「5S活動推進支援ページ」をホームページ上に設け、参加登録施設で広く活用していただける資料を公開しています。さらに、「行動目標6:急変時の迅速対応」では、本年6月、これまでチャレンジ対策項目であった「容態変化への早期対応態勢(Rapid Response System; RRS)」を実装するための「第1回RRSセミナー」を開催しました。また、行動目標の充実に加えて、2020年度以降、ホームページ上で「医療安全文化」、「医療におけるKYT(危険予知トレーニング)」などについての研修動画も提供しています。
_一方、2017年4月からPDF版で提供してきた「医療安全レポート」(月刊)も大変好評で、既に63号を重ねていますが、一昨年、書籍版(2017年版、2018年版、2019年版の計3巻)を編纂して参加登録していただいている医療機関に提供することができました。さらに、本年6月には、新版『患者安全・医療安全実践ハンドブック』をメディカルサイエンスインターナショナル社より刊行しました。2015年発行の旧版を、新しい執筆陣に加わっていただいて全面改訂し、名実共に患者安全のための最新の情報ソースに生まれ変わったと自負しております。
_「医療安全全国共同行動」の第二のミッションは、医療界のみならず、広く一般国民に安全な医療を実現するための啓発活動を行うことです。“いのちをまもるパートナーズ”とのフレーズにあるように、医療の受け手である患者・市民の皆さんとのパートナーシップを深めることは、広く世界の動向に目を向けても、ますます重要になってきています。21世紀に生きる私たちには、多くの領域で人類社会の持続可能性を視野に入れた新しいアプローチが求められていますが、高齢社会の到来とともに医療の中心が最新技術を駆使した大病院から地域社会での個別の医療やケアへと変遷する中で、人々の生活と密着した地域包括ケアの場における患者安全も私たちにとってのこれからの大きな課題です。
_「医療安全全国共同行動」は、厚生労働省から新しい医療事故調査制度における「医療事故等調査支援団体」に指定されていますが、今後、患者安全の向上に、より一層の積極的な役割を果たすべく努力する所存です。関係各位におかれましては、引き続き格別のご支援を賜りますようお願いするとともに、全国の医療機関等におかれましては、私たちと共に安全な医療の実現を目指す辛抱強い旅路を歩んでいただきたく、「医療安全全国共同行動」に参加登録していただきますよう、広く呼び掛ける次第です。

2022年7月

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