行動目標2 肺塞栓症の予防
肺塞栓症は、突発的に生じる重篤な事象であり、不可避の急性疾患という受け止め方もありますが、リスク要因の把握とさまざまの予防対策によってその頻度を大幅に減少させうることが明らかになっています。近年、薬物療法を中心とした予防対策の進歩が見られる一方、周術期に限らず、生活のさまざまの局面における血栓症・肺塞栓症の発生を予防しようとの一般社会への啓発活動も広がりつつあります。
*2019年度より行動目標名が「肺塞栓症の予防」に変更になりました(旧名称:周術期肺塞栓症の予防)
[目標] 肺塞栓症による死亡を防ぐ
[推奨する対策]
1.適正予防策選択のための総合的評価の実施
2.予防策の確実な実施と安全管理
3.肺塞栓予防の重要性に関する職員教育の徹底
4.患者への説明と患者参加の促進
5.ハイリスク患者へのスクリーニング検査の実施(チャレンジ)
6.肺塞栓症の早期診断・治療マニュアルの作成(チャレンジ)
7.予防的抗凝固療法の安全管理(チャレンジ)