分科会E:行動目標9「転倒・転落による傷害の防止」開催報告

分科会E:行動目標9「転倒・転落による傷害の防止」開催報告
●テーマ「転倒・転落の発生率を低減し、傷害事例を減らしていくための課題解決に向けて!」

今年度、医療安全全国共同行動の目標のひとつとして、目標9「転倒転落による傷害の防止」が設定されました。

【行動目標と推奨対策】
目標:転倒・転落事故による傷害防止対策と、これに起因する死亡を防ぐ
1.転倒・転落の患者アセスメントシートを作成し実施をする。
2.スタッフの事故予測力の向上を図る。
3.転倒アセスメント結果により導かれたソフト、ハード対策の実施をする。
4.身体拘束の制限と廃止をする。
5.多職種チームによる転倒防止活動の推進を図る。
6.活動の評価を行い、療養環境改善を継続的に進めていく。

今回の分科会は、技術支援部会委員より目標設定の意図と内容について説明後、組織における取り組みの現状と課題について問題提議をしました。その後、参加者25名が6グループに分かれて話し合い、行動目標と推奨対策について過不足はないか、具体的な活動を展開していく上で必要なことは何か?等、推奨対策についての意見、参加者の自施設での取り組みについての情報交換を行いました。

グループワークでは、アセスメントが有効な対策につながらない現状に対して、院内で公開カンファレンスをしたら多職種からの意見が出たという取り組みや理学療法士と看護師が身体機能と生活面から一緒にアセスメントをしている取り組みについての情報がありました。身体拘束については、言葉の表現として身体抑制・行動制限としたほうが良いのではないか、統計から転倒しやすい時間帯に先取り対策をすることで減らせるのではないか、自分の身内だったら…と考えると家族とのコミュニケーションや説明が重要である、等の多くの意見が出ました。また、転倒・転落予防対策への多職種で取り組む必要性についても各グループより意見や取り組み紹介があり、医師・看護師・薬剤師・理学療法士・栄養士・その他患者の状態によって関連職種が加わることが望まれるとの全体意見でした。

転倒・転落事故の防止は、各病院の背景が様々であることから個別に活動し、工夫をしてきた現状があります。病院間が共同して目標を掲げて行う活動としては、スタートラインに立ったところです。転倒・転落をなくすことではなく、発生率を減らし傷害事例を減らしていくことを目標としていますので、そのためには各病院が転倒・転落の評価指標を持ち、組織的に活動を行うことが必要となります。今回の分科会で出たご意見を反映して活動を展開していきます。

技術支援部会 行動目標9共同代表
・杉山 良子(看護師、パラマウントベッド株式会社 技術開発本部)
・黒川 美知代(武蔵野赤十字病院 医療安全推進室)

 

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